2010年09月25日

本の話130・京極夏彦「覘き小平次」

京極 夏彦 「覘き小平次」 角川文庫

幽霊芝居の話かなと思って読み始めたのだけれど、
演じられる幽霊芝居よりも登場人物たちの
心の中の闇の重さに読み疲れてしまった。

小平次と治平が交わした会話がなぜだか
すっと心に沁みる。

口が達者でないが故に、他者の心を慮るが故に
小平次は幽霊のごとくあるのかもしれない。

それに比べて、ラストのお塚のたくましさ。
「昔を捨てて今を選んだだけのこと」
この一言で他の登場人物の男達がかすんでしまう
ように思えた。


posted by t0-k0 at 13:49 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本の話
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